飲食店の店名は戦略的に考えるべき

今回は飲食店の店名についてお伝えしていきます。

今までに1度でも飲食店をオープンした事がある方なら分かると思いますが、名前はどうしようか迷うかと思います。

店名のポイントですが、飲食店と分かる店名で、どんなお店か想像できる名前が理想です。

 

よってお店の名前はカッコいいより覚えやすい店名、出来れば一度見たり聞くとなかなか忘れない、戦略的に決めた方が良いです。

あまり良くない例だと読みずらいお店や横文字(英語表記)です。

店名を見てお店をある程度想像出来て、更にお店に一度行ってみたいや看板を見て入ってみたいという名前がよいです。

次からもう少し細かくその理由や戦略についてお伝えしていきます。

エビングハウスの忘却曲線

お店の存在、店名を1度見ても残念ながら私たちを含めて人は忘れてしまいます。

例えば広告を打ったりテレビにお店が出た場合でもその時は覚えていても次の日には忘れ去られる事があります。

どれくらい忘れるかというとドイツの心理学者、ヘルマン・エビングハウスによると人は、20分後には42%忘れる、1時間後には56%忘れる、9時間後には64%忘れる、1日後には67%忘れる。と言われています。

 

もちろんこの数字はあくまでもその聞いた時の状況や内容、精神状態や覚える気があるか、興味があるかによって変わってきますので参考程度にしていただけたらと思います。

私たち飲食店を経営しているのなら当たり前ですがまずはお店を覚えてもらう必要がある。

その為にも覚えやすい名前にする必要があります。

よってお店の店名を見て読みずらかったり特に日本人だと横文字なんて覚えてもらえにくく簡単にスルーされてしまいます。

覚えにくいお店ではなく、覚えてもらいやすいお店の名前にする事によって自然と日々の来店人数に差が出てくるのです。

 

例えば店名を見た人が100人居たとします。

その100人が飲食店を探している状況と仮定した場合、利用してみたい、入ってみたいと思う人の割合がお店の名前によって差が出てくるのは分かると思います。

お店の名前を戦略的に考えたお店と普通に考えたお店。

仮に1日1人、お客様の入店に差が出る場合は客単価2000円として1か月30日×2000円=6万円の差が出ます。

そしてそのお客様が満足してリピートする事も考えれば1か月6万円以上差が出ます。

 

これはお店の店構えや看板によっても同じく差が出ます。

よくお店の看板は大事だと言われている理由に今回お伝えした事と同じく、日々の営業、積み重ねで差がでるのです。

看板に大きなお金を掛ける事によって先ほどお伝えした1か月6万円以上の差、年間70万円以上の差が出るのでしたら看板にお金を掛けるべきです。

 

飲食店経営ではお客様にお店を知ってもらい、お店まで足を運んでもらい、やっと売上になるのです。

なので飲食店をオープンする場合、店名を見ただけで飲食店とまずは分かるようにする。

そこでこの場所にお店があると認識、さらにお店に興味をもった人はそのまま来店してくれる人もいます。

その日都合が悪いだけで来店してくれなくてもまた次回、覚えていれば利用してくれる方もいます。

 

先ほどお伝えしたエビングハウスの忘却曲線を遅らせる方法の1つで何度も頭に認識したり考えたりするとその人の記憶に残りやすい。

よってふとした時にお店を思い出して行こうと思い、お店まで足を運んでくれるのです。

なので自己満足のカッコいいお店の名前にしたり横文字を入れるのではなく、まずは飲食店と分かる名前にして、客観的に覚えやすい名前。

一度聞いたら忘れにくい名前にする事をお勧めします。

商標を調べる

お店は覚えやすいや、一度見たら忘れにくい名前が大事と理解して、お店の名前を決めたとします。

そこでその決めた店名をネット検索して同じ名前がないか調べる人は多いかと思います。

ネット検索して他の人が使っていないと分かった場合は次に商標登録されていないか調べる事をお勧めします。

 

調べ方に関しては特許情報プラットフォームで調べる事が出来ます。

調べ方がいまいちわからない方は市区町村の知財総合窓口で無料で相談出来ます。

使いたい名前を調べて該当しなければ、その名前でオープンしても問題ないです。

もし該当してしまった場合は使う事は控えるべきです。

 

個人で経営している場合はほとんどないかと思いますが、その商標を持っている人が”うちの名前を使っている!!”と言ってきた場合はお店の名前を変更、もしくは使用料を払って使わせてもらうという事になる場合もあります。

他には自分のお店を守る、他の人が勝手に店の名前を使ってブランドイメージに悪影響を与えるのを防ぐ為にお店の名前を決めて、オープンする時に商標登録する方法もあります。

 

これはあまり良い例ではありませんが、私たちが飲食店をオープンして順調に店舗数が増えたとします。

いつの間にか、お店に全く関係ない人が勝手にその名前の商標を取得する。

その後、ある日突然、”今後その名前を使いたければ商標を買い取れ!!”と言ってくる人もいます。

チェーン展開している店や店舗数がそこそこあるお店は必ず商標登録してあるので、今後の展開を考えて商標登録するのか?しないか?を考えておきましょう。

以上、飲食店の店名は戦略的に考える事をお勧めします。

まとめ

飲食店を経営する時に戦略的に名前を考える事によって日々の売上に差がでる。

店名を決めたらネットでその名前で経営しているお店が無いか調べ、商標登録されてないか確認する。

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