以前の記事の続きになります。
≫ 実際にバー経営をした観点から生活できるレベルの利益と売上げを考えてみた
もしまだ見ていない方がいましたら、今回の記事を読む前に一度ご覧になっていただけたらと思います。
今回はバー経営を成功させる為にはどうすればいいかもう少し深く掘り下げてお伝えします。
まずはじめに決める事がバーのコンセプト、ターゲットです。
これがまず出来ていないお店、全く考えていないお店が多いです。
よく聞くのが、ただお酒が好きだからはじめました、気軽に稼げそうだからはじめました、カッコいいイメージだからはじめました。
そういった心構えの店主、お店が近所にオープンしたら行きたいですか?
もちろんその店主の知り合いや友達は来てくれます。
なので実際にお店はじめてみると最初は友達や知り合いが来てくれて初月は売上が上がります。
しかしよくあるパターン。日に日に売上がダウン。
友達や知人は最初は来てくれますが、日に日に来てくれる人も減っていきます。
なので必ず一般のお客様にも来てもらって再度リピートしてもらうお店や、もしくは新規のお客様がどんどん来てくれるようなお店になるよう経営方針を決めて戦略を立てる必要があります。
どういったお客様に来てほしいのか?家で飲んだ方が安いのにわざわざバーに飲みに来るのか?他には周り近所にバーがあるのになぜうちのお店に行く必要があるのか?
今回はこの3つについて戦略を含めてもう少し細かくお伝えしていきます。
目次
どういったお客様に来てほしいのか?
まずはじめに普通にバーをオープンして新規のお客様は全く来ないと理解してください。
普通のありきたりのお店オープンしてもお客様は友達や知人以外はまず来てくれないです。
もちろんコンセプトをきちんと決めたお店だったら新規のお客様は来てくれます。
普通にバーをオープンして新規のお客様は全く来ない理由は、飲食業を含めたバーは飽和状態で求めている人以上にお店の数が多いからです。
なので新しいお店がオープンしても行こうと思う人が少ない。
大事なのでもう1度言いますが、求めている人以上にお店の数が多いからです。
そこで必要なのか差別化です。
差別化する事によって今までバーに通っている人が、このお店だったら一度行ってみたいと思う、そして足を運んでくれるのです。
お店に行って満足だった場合、またお店にリピートしてくれますし、友達や知人にこんなお店がオープンしたけど今度一緒に行こうという感じでどんどんお客様が増えていく。
他には普段バーなんて行きたいと思わないけど、こういったバーだったら一度行ってみたいと思い、そして足を運んでくれるのです。
なのでありきたりのバーをオープンするのはまず差別化出来ないのでやめましょう。
ありきたりのバーをオープンして上手くいくのは例えば、バーテンダーの大会で優勝や準優勝など、そういった人でしたらありきたいの正統派のバーで問題ないかもしれません。
例えばバーに飲みに行こうと考えた場合、”バーテンダー大会で優勝した人のカクテルが飲めるお店”と”ありきたりのどこでもありそうなカクテルが飲めるお店”どちらに行きたいかは一目瞭然だと思います。
なのでどういったお客様に来てほしいのか?こういったバーだったら一度行ってみたいと思うお店を作るのです。
以前にパブリックスタンドを紹介しましたが、このお店は男女の出会いをコンセプトにしたバーです。
近年、婚活市場が大きくなっていますしデータを見れば一目瞭然です。
だったら出会いをコンセプトにしたバーだったら沢山お客様が来てくれるのでは?と考えて戦略を立ててオープン。
実際に求めている人が多いのでお客様が沢山来てくれるという感じです。
パブリックスタンドは凄く混んでいます。
このように私たちがバーをオープンする時にコンセプトやターゲットを決めるのです。
コンセプトやターゲットの決め方については以前の記事「儲かるバーのコンセプトこんなんはどうかな?」を参考にしていただけたらと思います。
家で飲んだ方が安いのになぜわざわざバーに飲みに来るのか?
バーを経営している私が言うのもなんですが、私自身、今ではプライベートでバーに行くことはほとんどありません。
もちろん仕事の付き合いや勉強で行くことはあります。
美味しい料理を食べたいのでしたらバーではなく、他の飲食店、例えば今日は魚が食べたいと思えば、魚が美味しい飲食店を選択します。
そこでどういった人だったらバーに行くのか考えるのです。
例えばこんな事を言うのもなんですが、基本的にバーに来る人は寂しいや面白い事がありそうだから来る人が多いです。
私自身も寂しいや面白い事がありそうと思った場合はバーに行きたいです。
もっと言えば何か出会いがあれば良いなと思ったり、更に面白い事がお店にあれば行ってみたいと思います。
他にはお店に行く事によって友達が出来たり、飲み友達が出来るから行くなど。
少なからず私のお店に来ている方のほとんどは今お伝えしたことに当てはまります。
なのでバー経営するにあたってターゲットはある程度予想出来るはずです。
まとめると独身、もしくは既婚者でも遊びたい方、面白い事を探している人。出会いを求めている人。友達を作りたい人。
その人達が来てみたと思うバーを戦略的に考えてお店を作る必要があります。
なぜ他のバーをスルーしてわざわざうちのバーに来るのか?
人は”自分にとってお得”と思ったお店には遠くてもそのお店に行くのです。
その自分にとってというのは人それぞれ違います。
先ほどお伝えした来てくれる人の共通点があります。
それを満たしているお店が先ほどお伝えしたパブリックスタンド。
あくまでも分かりやすい為に何度もパブリックスタンドを例に上げています。
ここまでお伝えした事をまとめるとバー経営を成功する為には、出会いや繋がりがあるお店を戦略的に考える方が成功しやすいと分かると思います。
なので私自身がお店で行っている戦略の1つでお店に来ている男女を繋げる事です。
事前にお客様、男女に声を掛けて日程を決めて飲み会という事でセッティングすればお客様は喜んで集まってくれます。
もちろん料金体系はそのお店に合った金額が必要です。
そういう仕組みが差別化に繋がり1つの戦略になります。
他には趣味を合わせた飲み会を定期的にセッティングするのもよいです。
趣味が同じの人達が集まった場合は当たり前ですが話が盛り上がりやすいです。
そもそもバーに来る人はお酒が好きな方がほとんどなので、飲み会という事だけで集まる人が多いと思いますが、さらに自分の趣味が合う方や年齢層が合う方が喜ばれますし集まりもよくなります。
なのでバーを開業する時にはまずは来てくれるターゲットを決めてその方々がお店に来てくれる、来たいというお店に戦略的に考える必要があります。
そういったお店だと、発信した時に反応が出やすいですし、見た方が実際にお店に足を運んでくれる確率が上がります。
以上バーを経営する時には参考にしていただけたらと思います。
何が成功するかは誰も分からない
最後ちょっと追加ですがよくある質問で、どういった業態が儲かりますか?という質問が多いのですが、極論やってみないと分からないのが事実です。
そして場所に合った経営の仕方があるのも事実です。
もちろん人によっては”これが絶対に儲かる!!”と断定する人がいますが、絶対に儲かる方法はありません。
もしそういう人がいるのでしたらその人自身が必ずはじめるはずです。
そしてどんなに成功している人も必ず失敗を経験しています。
UNIQLOの創業者、柳井さんの言葉で、「十回新しいことを始めれば九回は失敗する」と言っています。
十回のうち九回失敗している柳井さんですら日本で1、2番を争う資産家になっています。
失敗したくない気持ちは凄く分かりますが、失敗をしないと稼げるようになれないのです。
これも柳井さんの言葉ですが、「行動してみる前に考えても無駄です。行動して考えて修正すればいい」と言っています。
なのでまずは行動してみる事をお勧めします。
それでも失敗は極力減らしたい、大きく失敗したくないという事でしたら私の今までの記事を再度読んで勉強していただけたらと思います。
今後もセミナーだと数万円以上する情報をどんどん発信していますので是非過去の記事もしっかり読んでいただけたらと思います。勉強する事も行動の1つです。
今までの記事全て、バー経営を含めて飲食店を開業する人にとっては読んで損はない情報です。
まとめ
ただお酒が好きだからはじめました、気軽に稼げそうだからはじめました、カッコいいイメージ、そういった浅はかな考えだけでバー経営をしてはいけない。
ターゲットを狙ってコンセプトを決めればそのターゲットにヒットしたお客様が来てくれる。
バー経営は常に俯瞰して考える必要がある。
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