私の場合、19歳のときに上京。中華料理屋に就職しました。
不器用で言われたことすらできなかった自分。
小心者でホールから注文が入って、それを読み上げるのも緊張して声が出ない。
恐らく当時は自分に自信がなかったからだと思います。
もちろん周りの先輩には「こいつは不器用だ」とレッテルを貼られてしまい惨めな自分がいました。覚えが悪い自信がない。
それでも”絶対に見返してやる!!”と気持ちだけはあったので頑張れました。
こんな私でも2年間続ければ多少は野菜の切り物も早くなりました。
炒飯を炒めたり出来るようになると楽しくなり、人って自信がつけば変わる、頑張れば成長できると気付いたのです。
しかし実際、給料はほとんど上がらず、朝8時~夜23時まで働いて給与は16万円。
先輩たちも「このままいても給料上がらないよな~」とぼやいていました。
先輩の声は将来の自分の声ということです。
自分の将来はどうなのか。このままではいけない!!よし独立しよう!!
その後勢いで21歳で中華料理屋を辞めて1年間居酒屋で勉強し22歳で自分のお店をオープン。
通常、個人の居酒屋で700万円~1200万円くらい開業資金が必要になります。
でも手元にはやっとのおもいで貯めた300万円。これでなんとかするしかない。
夜は居酒屋で働きながら、日中は安い物件を探す日々。
やっとの思いでボロボロのたった20席の小さな居酒屋を開業しました。
運がよかったせいかすぐに黒字化。
以前は全く自分に自信がなったし不器用な自分だったのに、ここでちょっと上手くいっただけで調子に乗ってしまった。
無理して私が22歳の時、銀行から1000万円借りて半年後には2店舗目のオープン。
連帯保証人は父親。
根拠のない自信しかなかったのによく父親が連帯保証になってくれたと今では感謝しています。
しかしその後が散々な結果でした。
働いても自分の給料が出ない。
借入もしていたため正直そのときは「このままでは借金が返せなくなってしまい両親に迷惑をかけてしまう…」という思いで、毎日寝れない日々が続きました。
いつの間にか以前の自分、自信が全くない状態に戻ってしまいました。
こんな余裕の無い状況で居酒屋経営してももちろん上手くいきません。
このときが人生のどん底でした。
断腸の思いで2店舗目を閉店しました。残ったのは1000万円以上の借金。この時の悔しさは今でも忘れません。
幸い1店舗目はまだ利益があったため、その利益で借金を返済しながらなぜ失敗をしたか自分なりに2年間考えました。
出店コストやランニングコスト、集客コストを極限まで減らすノウハウを手に入れ、
更にIT企業で働く友人にインターネット集客のノウハウを学びました。
お金が無い中でなんとか全ての条件を満たすお店を新しくオープンしました。
今では4店舗を経営している状態で、毎日楽しく居酒屋経営をしています。
まだまだ私も勉強中です。
でもこの10年以上の経験があったからこそ今の自分があります。
私自身、お店に出ているのですが必ずお客様が”一杯飲みなよ!!”と言ってくれます。
最初は仕事しながら飲むなんてとんでもないと思っていました。
しかし、今では心に余裕が出てきたせいか毎回頂いて楽しく働きながら経営できています。
ビジネスは必ず成功するというものではありません。
だからこそ、プライドを捨て、小さい投資で出店する居酒屋ビジネスが一番よいと思います。
インターネットは集客だけでなく、それ単体でも収益を産み出す仕組みを構築しました。
小さい居酒屋とインターネットのハイブリッド居酒屋経営とでも名づけましょうか。(ださい?笑)
しかし、これが本当に小さい出資でレバレッジを最大に効かせることが出来るモデルだと思います。
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