今回のご質問は店舗展開と人ということでお答えします。
下の記事も併せてご覧ください。
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はっきり言います。
店舗展開で一番大切な事は人です。
そして飲食店で一番難しい事も人です。
もしかしたらどの企業も人材育成が上手くいっていないから人材不足になってしまう。
ようは採用しても辞めてしまっている。
採用しているスタッフが1人も辞めなければどうでしょうか?
人手不足にならず人材育成も上手くいくのではないでしょうか?
前回の記事でもお伝えしましたが人手が足りている業界はありますか?
足りているのは銀行ぐらいじゃないでしょうか?
何が言いたいかというと人材不足が普通なのです。
ちゃんと考えて採用しないと育たず辞めてしまうということです。
あの世界チェーン店、マクドナルドが一番力を入れている事はハンバーガーを作る事ではありません。人材育成に一番力を入れているのです。
その証拠にマクドナルドではハンバーガー大学という人材育成に取り組む教育区間を作っています。
なので店舗展開に一番必要な事は人材育成です。
もしかしたら料理が美味しくなくてもお店の雰囲気が良くなくても人材育成がしっかりできていればチェーン出来るかもしれません。
なぜなら人材育成が出来ていれば自然とお店の雰囲気も良くなり料理も自然に改善される。
よってこれからの店舗展開は人材育成が大事だと分かって頂けたらと思います。
今回は世界的に有名な心理学者、アブラハム・マズローの教えをもとに進めていきたいと思います。
マズローの教えに当てはめて人材育成についてお伝えしていきます。
目次
アブラハム・マズローとは
1908年4月1日生まれのアメリカ合衆国の心理学者。
ニューヨーク州ニューヨーク市ブルックリン区に生まれる。
人間性心理学の最も重要な生みの親とされています。
マズローが考えた人間の欲求を5段階の階層で表した理論です。
- 生理的欲求
- 安全の欲求
- 所属と愛の欲求
- 承認の欲求
- 自己実現の欲求
基本的には1の欲求が満たされると2の欲求を欲するようになる、というものです。
ということはスタッフを5の段階に持っていくことによって自己実現の欲求、ようは社会や他人に貢献したいという気持ちになってくれるということです。
例えばお店だと今働いているお店を良くしてお客様もオーナーも良くしたいという考えです。
では次から1から順に説明していきます。
1.生理的欲求
第1階層の生理的欲求とは、人が生きていくための本能的な欲求を表しています。
日本では人間の三大欲求として表現される睡眠欲・食欲・性欲の部分にあたります。
睡眠不足や食生活が満足できていないと、人間の機能として、いろんな障害が生まれます。
よって生理的欲求は非常に重要な欲求です。
でもどうでしょうか?
今の日本人、飲食店で働いていている人で上記の事を満たされていない人はいないのではないのでしょうか?
ということで生理的欲求は今の日本人には全て当てはまる、よって次の階層の2段階目の安全欲求を求めるようになります。
2.安全の欲求
第2階層の安全欲求とは、安全・安心な暮らしがしたい欲求を表しています。
生理的欲求がある程度満たされると、次は自分の生命の安全を求めるようになります。
生活の基本的な要件を表した衣・食・住で言うと、衣と住の部分です。
これもどうでしょうか?
今の日本人、飲食店で働いている人で上記の事を満たしていない人はいないのではないでしょうか?
普通に働けば給与も住む所、寮もある所もありますし、給与、お金で満たされます。
よって1.生理的欲求2.安全の欲求は日本人である以上は満たされているよって次の段階、3.所属と愛の欲求から必要になります。
3.所属と愛の欲求
第3階層の所属と愛の欲求は、集団に属したい、仲間や恋人が欲しいという欲求を表しています。
人は安全が確保されると、自己を表現したくなってきます。
例えば”自分とは何なのか?”というアイデンティティの形成を図るために、他人と繋がろうとします。
ですので、孤独を感じたり仲間外れにされたりすると、不安を感じることになります。
今の日本社会ではイジメがよくあると思います。最初は学校でいじめ。
いじめられると人は2.安全の欲求に戻ったりします。
ようは学校に行かなくなるという感じです。
これは会社でいじめられても辞めるというのにも当てはまります。
昔はFacebook や Twitter といった SNS や、異業種交流会、に関するサービスが盛り上がる事はありえませんでしたが、近年1.生理的欲求2.安全の欲求が満たされている人ばかりになっているため、Facebook や Twitter といった SNS や、異業種交流会、に関するサービスを求めるようになりました。
所属と愛の欲求を満たそうとするためです。
この欲求がある程度満たされると、次の階層の承認欲求を求めるようになります。
4.承認の欲求
第4階層の承認欲求とは、他人から認められたい、尊敬されたいという欲求を表しています。
人は他人とつながると、その中でも自分の存在を個人として認められたい、優秀だと認められたい欲求が生まれます。
例えば、飲食店では働いているアルバイトスタッフがアルバイトリーダーになりたいと思ったり、社員のスタッフが店長になりたいなど地位や名誉を求めたり、他人から注目を浴びたいといった欲求です。
ということはスタッフを承認し続ける事によって自然と上のレベルを目指すという事です。
お店のスタッフがアルバイトリーダーになりたいや店長になりたいと言ってくれれば自然と人が育ってどんどん経営者が現場に出なくてもよいという事になります。
承認し続けることによってです。
この欲求がある程度満たされると、次の自己実現欲求の世界へ移ります。
5.自己実現の欲求
第5階層の自己実現欲求は、自分にしかない能力を引き上げたい、自分の限界に挑戦してみたいという欲求を表しています。
飲食店で承認欲求がある程度満たされると、”今のお店をもっともっと良くしたい”という欲求が生まれます。
”社会や他人に貢献したい”や”来てくれるお客さんやお店に貢献したい”という思いです。
また、自己実現欲求を求める人は、自分の成長への投資を惜しむことがない。
よって常に学びどんどんお店をよくしていきたい、言ってしまえば経営者と同じ働きをしてくれるということです。
まとめ
店舗展開で一番大切な事は人です。一番難しいのも人です。
採用しているスタッフが1人も辞めなければ人手不足にならず人材育成も上手くいきます。
人間の欲求、5段階の階層通りに進めていけば最終的には経営者と同じ働き、よって飲食店の店舗展開することが可能です。
日本人の場合は1段階と2段階が満たされている場合が多い為、3段階目からスタートさせることをお勧めします。
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