飲食店で人材を育成し長期的に確保する次世代型の具体的な方法とメニューの開発について

私は11年前に1店舗を繁盛させて2店舗を出店しました。

人材の確保は出来ましたが人材育成が上手くいかず。

当時私はスタッフに「売上が低い、どうなっているんだ?”や”ちゃんとやっていないじゃないのか?」と常日頃注意していました。

現場でも嫌われる注意マンですね。

 

そんな注意ばかりしていたある日スタッフが辞めたいと私に告げてきました。

スタッフがいなくなったら新しく採用すればいいのですが資金が底を尽き返済も毎月ある。

苦渋の決断ですがオープンして2年でお店を閉店しました。

その時の損失は約2000万円。このような失敗をみんなにしてほしくない。

失敗しない為にはどうすればいいのかというのを知ってもらいたくこれからも情報を発信していきます。

 

話戻りますがここ近年、飲食店を含む居酒屋で働きたい、特に正社員で働きたいという方がどんどん減っている傾向です。

今現在、私のお店でも人材育成は永遠の課題です。

お店の店長を育てる為には厳しく教育する必要があるが、厳しく接するとせっかく採用したスタッフが辞めてしまう。

では優しく教育すればいいのかと思い、優しく教育。

しかし優しい教育だとなかなか成長しない。

さらに新しいメニューも開発し教えるのだか難しい調理だと教えるのに時間が掛る。

教えている時にも人員を増やし人件費を掛けているのだが途中で辞められてしまう。

ということで今回は人材を確保、辞めない教育方法とメニュー開発についてお伝えしていきます。

人材確保する前に

人材確保する前に今いるスタッフの教育をきちんとしましょう。

今、あなたのお店で働いているスタッフがこれから新しく入ってくる方を教育すると思います。

しかし今働いている方が不満をもっていたり満足して働いていない場合はどうでしょうか?

恐らく新しく入って来た人にも不満が伝ってしまうと思います。

 

なので人材確保する前に今いるスタッフが働きがいがある職場と思う事や今の仕事が好きと思える環境を作る事が一番重要です。

そうしないとどんどん新しいスタッフを入れてもどんどん辞めていく事になってしまいます。

1.褒める教育は古い、これからは承認

モチベーションを高めるのに必要なことは”褒めるということ”、と現場では議論されています。

もちろん褒めるは有効です。

但し褒めるというコミュニケーションは限定的なコミュニケーションでしかないのです。

能力の高いスタッフやモチベーションの高いスタッフには褒めなくても自然にやってくれます。

でも能力が低いスタッフやモチベーションの低いスタッフには毎日褒めることができますか?

自然と能力の低いスタッフとはコミュニケーションが減ってしまい、”私はこの職場には向いていない、居ない方が良い”と思ってしまい、お店を辞めてしまう事があります。

せっかく採用したスタッフが辞めてしまう。

スタッフから”辞めたいです…”と聞いた店長や経営者は”能力が低いから辞めて正解だ!!”と思うかもしれませんが実際はどうでしょうか?

能力が低いスタッフでも教育して成長してくれる方法があれば知りたくありませんか?

 

そこで褒めるではなく承認という方法を取り入れます。

承認であれば限定的でなく、すべてのスタッフにいつでも継続的に伝え続けることができる。

例えば”今日もお店に来てくれてありがとう!!”や”今日も時間通り来てくれてありがとう!!”など毎日承認し続けれます。

この承認がスタッフが辞めない方法です。

 

承認は毎日いつでも伝え続ける事が出来る。

よってスタッフにとっては続ける理由になるコミュニケーションなのです。

今回の内容はもっと詳しく説明ないと理解しづらい内容だと思います。

今後またこちらのブログで詳しく説明していきます。

話戻りますがどんなスタッフにも毎日伝え続けることができるもっとも有効な辞めない組織作りのための具体的なアクションが承認です。

2.今働いているスタッフに働いてくれる人を紹介してもらう

働いているスタッフが今の職場に満足している場合は知人や友達に紹介したいと思うはずです。

満足してもらう為にも先ほどお伝えした事がきちんと実行でき、伝わっていないと紹介してと言っても紹介してくれません。

自分が不満な職場にその方の知人を紹介出来ますか?大切な友達なら尚更、紹介出来ないはずです。

よく紹介料が発生するから紹介してという制度もありますがその場合も紹介料が目的なので長続きしなかったりそもそも紹介料が発生したら辞めていくというモチベーションが低いスタッフの紹介になってしまいます。

なので今働いているスタッフが満足して働いていれば紹介料など無くても紹介してくれます。

なのでまずは今働いているスタッフを満足してもらえる環境を作る事が大事です。

メニュー開発について

メニュー開発ですが今お店にある食材を活用してください。

メニューを増やしたいが食材を保管する場所が取れないや冷蔵庫や冷凍庫がすでに一杯な方がほとんどだと思います。

冷蔵庫や冷凍庫に沢山食材が入っていると、忙しい営業中どうしてもスムーズに取りだす事が出来なくなり効率が悪くなります。

よって冷蔵庫や冷凍庫に入れる余裕がない方が今ある食材を活用して新しいメニューを開発しましょう。

1. 1ヶ月で全ての料理が作れるメニュー

多店舗展開を考えている場合は1ヶ月で全ての料理が作れるメニューにしましょう。

理由としてどうしてもスタッフが急に辞めたり人事異動などをしないといけない状況があります。

1ヶ月で引き継ぎが出来れば人が辞めたいという場合や急な人事異動にも対応できるためです。

2. 高単価の居酒屋は1年かけて教育

先ほどは1ヶ月で全ての料理が作れるメニューにしましょうとお伝えしましたが、高単価の居酒屋では1ヶ月で全て教えるのは難しいはずです。

高単価の居酒屋を店舗展開する場合は3年に1店舗出せれば上出来です。

1ヶ月で全ての料理が作れる場合の店舗展開でしたら1年に1店舗出店可能です。

目安として低単価の店舗展開は年に1店舗ずつ増やす事を目標にし、高単価の居酒屋は3年に1店舗の目標にすることをお勧めします。

3. 独立するよりうちのお店にいた方が良いという教育

私も今まで沢山のスタッフを採用してきましたが能力が高い、やる気がある人程、独立願望が高いです。

私もやる気が高い人を採用して3年後には巣立ってしまいお店だけが残ってしまうという危機的状態を経験しました。

よって独立しないよりうちの会社にいた方が良いというメリットを伝えなければ能力の高い方はいずれ辞めていってしまうということです。

ではどうすれば良いかというとあなた自身の魅力を高めたり想いを伝える事です。

例えば、

  • この人についていけば安心する!
  • 今いる会社は将来性がある!”や”逆に”この人は凄く不器用だけどおれが見てあげないと駄目な人!
  • 他の人にはない優しさがある!

などです。

最終的には人間性で人が付いてきます。

よって人として魅力がある人間を目指す必要があります。

まとめ

人材を確保する前に今のお店の状態を良くする必要がある。

承認は毎日いつでも伝え続ける事が出来る。スタッフにとっては続ける理由、辞めないようになるコミュニケーションです。

メニュー開発は今お店にある食材を活用する。

経営者の器の大きさ、実力が今あなたのお店の大きさに比例します。

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