「飲食店に来店された合わないお客様は遠慮なく【出入り禁止】にして個性を出すべき」に引き続き今回は安易にお客様のアドバイスを受け入れないというという事でお伝えしていきます。
決してお客様の言った事は受け入れないという事ではなく、少数の意見やうちのお店の方針・コンセプトには合わないと思ったら受け入れないということです。
もちろんお客様の意見を真摯に受け止めて成功しているお店もありますが、今回はお客様のアドバイスは受けない視点でお伝えしていきます。
ちなみにお店に来てくれるお客様のほとんどは居酒屋や飲食店を経営したことがない方ばかりです。
その方のアドバイスを安易に受け入れて経営方針を変えていく事は危険だと思いませんか?
居酒屋経営している方でいたら分かっていると思いますが、全てのお客様に満足して帰ってもう事は不可能だと感じていると思います。
だったらこちらが最初に決めたコンセプト通りのお店、コンセプトにあった雰囲気、お店の内装にしていると思うのでここでは経営方針を変えずお客様のアドバイスは参考程度に留めておきましょう。
では次からもう少し細かくお客様のアドバイスは聞いてはいけない理由について3つお伝えしていきます。
目次
お客様は思い付きで言っている
理想を言うのは簡単ですが、実際にやる事は難しい、大変だと思いませんか?
私のお店でもやるべき事や改善すべきことは山ほどあります。
費用対効果が高い事を優先すべきなのですが、お客様として来ている方が自分が経営している以上にお店の事を分かっている事はありえません。
(中にはお客様の方が俯瞰して冷静にお店を見れているという考えもあります。)
話戻りますが、お客様には責任がなく私たちのお店にアドバイスしている人がいましたらこちらから一言「勉強になります、もっと教えてください、アドバイスを聞きたいので明日またお店に来てくれませんか?」など言って常連客になってもらいましょう。
アドバイスをしたいお客様は基本的に話したい方なのでどんどん話してもらいお客様には気持ちよく帰ってもらう。
思付きのアドバイスのうち1つ位は本当に良いアドバイスがあったりする事もあるかと思うのでその時は実践してみる。
そしてそのお客様の頂いたアドバイスをそのお客様に直接実践する事によってまたお客様との会話に繋がる。
アドバイスをくれたお客様は話せて楽しく、お店側は常連客になってくれたら売上が安定します。
経営方針を変えず、今やっている事をより良く改善する
先ほど、お客様の意見を取り入れる事も良いと伝えましたが、本当に効果があると思った事以外はやる必要はありません。
費用対効果が悪い事はやらないに近い考えです。
よってお店を始める前に必ずコンセプトや客層を決めると思いますがそのコンセプト、経営方針は一度決めたら大きく変えないようにしましょう。
私の経営している店舗の1つに例を挙げるなら、サラリーマンやOLが仕事帰りに軽く1杯、帰宅前に一息入れて帰るという経営方針で経営スタート。
理由としてお店の周りには会社が沢山ある。
場所は人通りが少ない訳ではないが通る人はほとんど決まっている。
よってリピート率を高める経営が必要と判断。
軽く1杯飲むお店である以上、時間掛かる料理の品数を減らし提供時間を優先。
特に飲み物は最速で出すように心がける。そして回転率も上げる方向。
お店の前を通るお客様が決まっているのなら新規のお客様を掴むより、1度来てくれたお客様がまたリピートしてもらえるお店にする。
来てくれたお客様が満足するお店にする必要がある。
そう考えると自然とお客様の接客方法も決まってきますし、その状況に合う接客をする必要があります。
経営している私たちが思っていた事とお客様がアドバイスしていた事が一致すれば改善、より良くする目安でも良いです。
但し私たちやお客様の思いが一致したからと言って必ず合っている、正解という事はありません。
飲食店を含めた居酒屋経営でこれが正解という答えは残念ながらありません。
上記で決めた経営方針で、今のお店に一番大事、重要な事を改善、よりよくして学び続け経験を積めば正解に導く確率が上がります。
大きく売上を伸ばしたい場合は経営方針を大きく変える
最後3つ目は先ほどお伝えた事に矛盾を感じるかもしれません。
今まで来ていたお客様は基本的に今までのお店が好きだったからリピートしてくれます。
そこで経営方針を変えるとお客様から「今までのメニューが良かった」や「前までのお店が好きだった」と言われると思います。
でも気にしないでください。経営方針を変えないと今の売上が大きく変わる事はありません。
なので今来てくれているお客様の層を変えたい場合や売上を大きく変えたい場合は大きく経営方針を変える方法もあります。
お店を良くしようと考え実行すれば今のお客様が離れても、新しく来てくれるお客様がついてくれるはずです。
一時は下がるかもしれませんがお客様が満足してもらえる為に改善した事は自信をもって実行。
大きく売上を伸ばしたい場合は今までのお客様の意見は一旦置いて、どんどん経営方針を変えていきましょう。
まとめ
お客様は思い付きでお店のアドバイスを言う事があるので参考程度にする。
アドバイスをしたいお客様は基本的に話したい方なのでどんどん話してもらいお客様には気持ちよく帰ってもらう。
今の経営方針に合っている事は取り入れたり改善する。
経営に必ず上手くいく方法はないが、上手くいきやすい方法はある。
大きく売上を伸ばしたい場合は経営方針を大きく変える必要がある。
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