今回は個人居酒屋経営をはじめる前に引っ越しをすべきということでお伝えしていきます。
店舗を契約してお店から自宅までの距離がある場合は引っ越しをお勧めします。
家族がある場合はなかなか難しいと思いますが、独り身の場合は出来るだけお店に近い所に引っ越しましょう。
引っ越しの目安ですが往復30分以上掛かる場合は引っ越しを視野に入れる。
30分以上掛かる場合でもお店に行くついでに仕入があるという方は無理に引っ越しする必要がありません。
なぜならお店に行く前に仕入に行く時間を含めて考える必要があるからです。
トータル時間を考えて引っ越しを考えましょう。
引っ越しすべき理由について次からもう少し細かくお伝えしていきます。
目次
往復1時間=1か月25時間の無駄
飲食業を含めた居酒屋経営は拘束時間や出勤時間が長いので家からすぐにお店に行ける場所を選びたくなるのは普通だと思います。
例えば通勤に30分掛かる場合は1日往復1時間の移動時間。
移動時間に1時間も掛かれば毎月25日出勤とした場合、1か月25時間分も無駄になります。
そうは言っても通勤を電車を使っているのならその間に本を読んだり仮眠を取れる、無駄にならないという考えもあります。
それでも交通費は発生します。
会社勤めでしたら交通費として支給されますが、自営業の場合は実費になります。
だったら家賃が高くても近場に住んだ方がいいという考えです。
私自身、居酒屋経営をして12年目ですが、お店の近場に引っ越したのは開業して約6年後です。
今思えばお店の場所が決まったらすぐに近場に引っ越しをすれば良かったと思ってます。
しかし当時はお店の近場に引っ越すまでは面倒と思ったり、お店の近場は家賃が高いから今の家に住み続けた方が引っ越し費用も掛からずよいのでは?と思っていました。
特に私の場合は年末年始や大型連休以外はすべて出勤していたので毎日片道30分、往復1時間位。
引っ越しした方がいいとは分かっていましたがなかなか引っ越ししなくて6年位経ってしまったという感じです。
創造的逃避(クリエイティブ・アボイダンス)
その理由に人間は創造的逃避(クリエイティブ・アボイダンス)という、やりたくないと思った事をやらない言い訳を考えてしまう思考があるのです。
やらないといけないと分かっていても、やりたくない言い訳を勝手に思いついて、やらない方向にもっていくのです。
今この記事を読んでいる方でも例えばお店の掃除や料理の仕込み、他にはビラを作って配るなど大事な事、必要な事と分かっていてもギリギリまで手を付けない。
場合によって明日やろうや、明後日やろう、しまいにはやらないという選択をしてしまう。
いつの間にかやろうと思っていた事すら忘れてしまっている。
本当に大事な事はもちろん忘れたり、やらないという事はないですが、今の生活に支障が出ない位だったら新しい事はやらないという選択を自然と選んでしまいます。
なので人間には創造的逃避(クリエイティブ・アボイダンス)が発生するという事を理解していただけたらと思います。
先ほどの私が引っ越しした方が良いと分かっているが引っ越しするまでに約6年も掛かってしまった理由に創造的逃避(クリエイティブ・アボイダンス)に当てはまります。
その時の私の思考は引っ越しする費用が無駄や時間が無い。
引っ越しする位ならお店の事をやりたい。
やりたくない言い訳を自然とどんどん考えてしまうのです。
人は正しいと思っていても面倒な事はやりたくないと思いあと回し。
例えばダイエットをしないといけないと分かっているが無駄に食べてしまったり、やっぱりダイエットは明日からはじめようと。
明日になったらやっぱり明後日からはじめよう。
いつの間にかダイエットを忘れて断念。という感じです。
先ほどの引っ越し話に戻しますが事前に準備をしておけば1日お店を休めば出来る。
礼金や不動産手数料など引っ越し費用も30万円掛かったとしても、1日1時間の時間短縮。
時給1000円と安く見積もっても、その時は1か月30日働いていたので1000円×30日で約3万円。
6年間続けていたので72か月×3万円で約216万円。
引っ越し費用が30万円掛ったとして早く引っ越しをしていれば186万円分の無駄が無くなる。
なので引っ越した後は、なんでもっと早く引っ越ししなかったのか?とその時は思いました。
特に通勤で車やバイクを使ってる人でしたら、そのガソリン代も掛かりますし、長時間労働で疲れた状況の運転は危険、もし事故でも起こしてしまったらお店の営業にも支障が出ます。
しかも居酒屋経営だとお客様から1杯勧められてしまって飲んでしまっては帰れなくなってしまいます。
新しい事を行う時は、その選択が正しいと分かっていても創造的逃避(クリエイティブ・アボイダンス)が発生するとまずは頭に入れておきましょう。
住まい付き物件
1Fがお店で2Fが住まい、もしくは1F2Fがお店で3Fが住まいなどで一括で借りれる物件もあります。
上に住んで1Fがお店は便利だと思います。
しかし飲食店を含めた居酒屋経営は場所は大事なのであくまでも場所優先。
お店兼自宅に出来そうな物件でも場所が悪かったり相場より高い場合はおすすめしません。
住まいにしなくてもすべて客席にしようという考えもあります。
例えば1F10坪、2F10坪、3F8坪など合わせた物件で28坪も取れて良いと思ったりもしますが、1フロアに最低1人だったり、料理や飲み物を運びずらい。
店内にダムウェーターを設置する必要があったりします。
そもそもダムウェーター設置して営業する価値があるのか?だったら倉庫や従業員の休憩室にしたり住まいにしてしまうなどそのお店のコンセプトや造りによって判断しましょう。
ちなみに28坪3フロアのお店より、ワンフロア28坪の方が圧倒的にお店を回しやすいです。
例えば1F10坪、2F10坪、3F8坪だと家賃30万円。
1F28坪60万円でも1Fのみ60万円の方が良い場所と判断します。
利益が出るまで家賃が安い場所に住む
居酒屋経営や飲食業をはじめると家には寝に帰る位になると思います。
これはどの業種でも独立すると最初は休みなしで働き続けて、軌道に乗るまではずっと働き続けると思います。
私は独立して約10年はほとんど休みなしで働いていました。
なので店舗を契約して場所が決まった場合は家賃が安い場所、無駄な物を減らして広さも最低限の所に引っ越ししましょう。
例えば住む場所にもよりますが1部屋少ない部屋を借りるだけで3万円位家賃が安くなります。
いい場所に住むのは独立してある程度軌道にのってからでも遅くはないはずです。
まとめ
飲食店や居酒屋を開業する場合はお店から歩いてや自転車で通える位の場所に住むべき。
通勤時間は短いほど良い。
何かはじめる時にやりたくない言い訳が出てきたら創造的逃避(クリエイティブ・アボイダンス)と判断すべき。
時間は有限、独立したら1日でも早く成果を出すべき。
行動を変えない限り、未来は変わらない。
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